①プラント画面やタッチパネルの設計業務: 運用者が施設の状態を監視し、操作するためのインターフェースです。上下水道施設や焼却施設の場合、以下の要素を考慮して画面を設計します。

• プロセスの視覚化：施設内の各装置、パイプライン、制御機器などを適切に表示し、プロセスの全体像を視覚的に把握できるようにします。例えば、水処理プロセスの流れや焼却プロセスの状態を表示します。
• データの表示：ポンプ等の機器や計測機器からのデータをリアルタイムで表示し、施設の状態やパラメータの値を運用者が把握できるようにします。ポンプや弁などのシンボル表示や水位、温度、圧力などのデータを表示します。
• アラーム表示：異常や重要なイベントが発生した際に、運用者に通知するアラーム表示を設けます。例えば、異常温度、ポンプの故障などがアラーム表示されます。
• 操作インターフェース：運用者が機器操作、制御や設定を行えるような操作インターフェースを設けます。バルブの開閉、ポンプの制御など、施設の操作が可能であることが重要です。

これらの設計業務では、ユーザビリティや視認性、データの正確性などが重要な要素となります。
また、各施設のシステム、運用状況や要件に合わせたカスタマイズも必要となります。

①制御システムの設計

• インターフェース：運用者が機器の操作、制御パラメータを監視し設定できるインターフェースを設計します。これには、制御パネルやプラント画面などが含まれます。
• 制御アルゴリズム：ポンプのオンオフ制御やバルブの開閉制御、各制御ループにおける制御アルゴリズム（例: PID制御）や制御パラメータの設定を行います。制御の目標やプロセスの特性に基づいて最適な制御アルゴリズムを選択します。

②テスト：設計が完了したら、システムの動作テストや安定性評価を行い、要件に合致することを確認します。
③システムの運用と保守：コントローラの設計は、施設の運用や保守の一環として行われます。システムが稼働し始めた後も、運用者からのフィードバックやトラブルの解析を通じて、改善や保守を行う必要があります。

上下水道施設や焼却施設のコントローラ設計業務では、プラントの知識、制御工学やプロセス制御、制御システムのネットワーキングなどの知識が必要となります。
また、安全性や信頼性の確保、省エネルギー化などの要件にも配慮する必要があります